11月の夜9時頃、カシオペヤ座は北の空高く見えています。北の方角を向いて空を見上げると、5つの星がアルファベットの「M」のように並んでいるのが見つかるでしょう。カシオペヤ座は北の方角の目印になる北極星を探す手がかりとしても知られています。Mの字の外側の星をそれぞれつないで上に伸ばし、その延長線が交差した点と真ん中の星をつなぎ、その長さの5倍先に伸ばすと、北極星が見つかります。
カシオペヤ座はほぼ一年中北の空に見えていますが、季節や時刻などによって「W」のようにも見えます。日本ではM形に見えるようすを山の形にみたてて「やまがたぼし(山形星)」、W型に見える様子を「いかりぼし(錨星)」と呼んだようです。カシオペヤ座は、星を頼りに航海する船乗りたちにも利用されていました。いかりぼしという呼び名がぴったりですね。
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